ミチカの引越し人生〜旅するようにおひっこし

特技は物件探し!15回の引越し経験者が綴るリアル引越しライフ

非現実への憧れから始まった~ミチカの引越し人生

   

 

子どもの頃から「お泊まり」が好きだ。

友だちの家やイトコの家、母の親友の家にもよく泊まりに行ったものだ。

フクザツな家庭環境で育った私にとって、他人の家はいつも妙に居心地が良かった。

非現実を楽しみつつ、リアルな生活感も味わえる。

良い具合に妄想の翼を広げることができた。

 

大人になるとそうしょっちゅう友人宅を泊まり歩くわけにはいかず、「お泊まり」の対象はホテルになった。

ここではより濃い非現実を味わうことができる。

部屋は豪華である必要はない。

むしろ無機質な空間で一人、静かに無になるのが至福の時なのだ。

よって旅行でもないのにホテルや旅館を泊まり歩くことが、私の長年の趣味である。

 

さて引越しは、非現実世界に臨むのに最も大規模で労力を要する手段だと言える。

ただし「お泊まり」とは決定的な違いが二つある。

 

一つ目は、帰る先の有り無しだ。

一度引っ越してしまえば、基本的にはもう元の箱(家)には戻れない。

引越しは、住み慣れた地での現実生活から、新たな街・新たな世界という非現実への移行である。

 

二つ目は、その非現実だった新天地も、時の経過とともに現実に姿を変えていくことだ。

いったん引っ越せば、やがて新生活がまごうかたなき現実へと変貌するのを、誰にも止めることはできない。

 

引越しはいつでも非現実との追いかけっこだ。

もちろん、常に私が追いかける側である。

 

などと書くと、いかにも現実逃避ばかりしているようだが、実際の私は合理性を好む現実主義者だ(ほんとだよ…)。

特別何かに追いかけられているわけでも、逃げたい何かがあるわけでもない(ほんとだから…)。

病んではいないので、安心してこのサイトを読み進めて欲しい(お願いします)。

 

ただ、幼い頃からの非現実への憧れが、自分の引越し人生に少なからぬ影響を与えているのは否めない。

(引越しなんて、大変なだけの現実の塊に過ぎないと言うのに!)

これまでに15回引っ越した私は今、16こめの現実に暮らしていることになるのだが、これだけ引っ越してもなお新しい場所、新しい非現実を夢見ることがある。

しかも単純な引越しだけではなく、時に移住まで考えたりするのだから、我ながら筋金入りだ。

 

実際、どんなに少なく見積もっても、最低あと2回は引っ越すことになるだろう。

引越し回数も20回に到達するかもしれない。

だが本音を言うと、ただ引越しがしたいわけでは決してないのだ。

 

「もうここから離れたくない。いつまでもここで暮らしたい。」

いつかそう思える場所を見付けて、腰も心も落ち着けられたら。

 

非現実の追求ではなく、それが本当の夢なのである。

 

 - 引越しコラム

メトホルミン