ミチカの引越し人生〜旅するようにおひっこし

特技は物件探し!18回の引越し経験者が綴るリアル引越しライフ

物件選びに悩んだ時、不動産屋に必ず問いかけてみるある質問

      2023/02/28

 

内見しないと見えてこないもの

今では賃貸物件を探す際、事前にネット上でほとんどのことを知ることができます。

設備や条件が細かに記載されており、間取り図はもちろん、内部の写真や動画も公開され、ある程度の取捨選択が内見なしにできるようになっている。

つくづく物件の絞り込みが容易になったものです。

 

しかしもちろん、内見してみないと分からないこともたくさんあります。

まず、物件全体の雰囲気。

「雰囲気」と言うと漠然としてしまいますが、それを醸し出すのはエントランス周辺の清潔感や実際の住人たちです。

ポスティングされたチラシが郵便受け前に散乱していたり、ごみ置き場が汚れていたりする物件は、どうしてもポジティブな印象を抱きにくいもの。

部屋に入る前に心のシャッターが降りてしまいます。

また内見の際には、エントランスやエレベーターで住人と顔を合わせることもあります。

当たり前に挨拶をできる人たちが住んでいる物件のほうが何かと安心です。

 

内見の結果、二択か三択で迷った時は

しかし、内見で初めて得られる情報を加味しても、一つの物件に絞り切れないことがあります。

「ここだ!」とピンときて、その場で即決するほど運命を感じた物件は、引越し18回を誇る私でも、これまで一つだけ。

たいてい一長一短で、天秤にかけても均衡を保ち続けてしまいます。

そんな時私は、不動産屋の担当者にある質問を投げかけることにしています。

 

「ご自分だったら、どちらの物件を選びますか?

それはなぜですか?」

 

初めてこの質問をしてみた時、決め手になる答えをくれた営業マンがいたからです。

最終的にマンションAとBの二件に絞った私の葛藤を、彼はよく理解してくれました。

「正直、私でもこの二つで悩むと思います。」

そして彼はこう続けました。

 

「物件のスペックで言えばイーブンです。

が、私ならAのマンションに即決します。

ここだけの話ですが…Bの管理会社、対応が良くないんですよ。

自分たちの責任で修繕すべきところがあっても、まずケチって出し渋るんですね…。

それで賃借人と揉めることが多いんです。」

 

なんと!!

そんな事情があったとは!

 

この情報は絶対に担当者の口からでないと聞くことができない。

(もし「ここの管理会社はケチ」「仕事が遅い」などとネット上に載っていたら、どんなに物件の切り捨てがラクになることか)

彼はさらにこう言いました。

 

「でもAの管理会社は、大家さんのご友人が営んでいらっしゃるんです。

何かあったらすぐ直してやってくれと言われているそうで、対応がとにかく早い。

だから私ならばAですね。」

 

なるほど!

これほど説得力のある答えがあるでしょうか?

 

不動産屋もお仕事ですから、何も聞かれていないのに「ここは管理会社がケチですよー」と余計なことは言えません。

だから聞いておいて本当に正解でした。

実際、マンションAに住み始めてすぐ換気扇が壊れて動かなくなったのですが、管理会社はまさに神対応で新品に取り替えてくれました。

 

契約してしまった後で管理会社の怠慢を知っても、後の祭りです。

でも私たちにはそんな裏事情を知る由はありません。

 

そこで物件の裏側を知っている不動産屋の営業マンです。

彼らならどの物件を、何を根拠に選ぶのでしょうか?

物件探しをしていて決め手に欠けた時、一度聞いてみてはいかがでしょう?

ファイナルアンサーへと導くヒントが、そこに隠されているかもしれません。

 

 - 物件を見きわめる!

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