ミチカの引越し人生〜旅するようにおひっこし

特技は物件探し!18回の引越し経験者が綴るリアル引越しライフ

周辺環境をひっくるめての物件探し!内見と同時に「外見」も忘れずに

   

 

そこでの生活がイメージできるかどうか。
そのイメージは明るく楽しげかどうか。

物件を内見する際のポイントである。

仮に家探しの段階で、築年数・間取り・駅からの距離などの希望条件にぴったり合致する物件が見付かったとする。
自分にとって理想的な物件は、たいがい他の誰かにとっても魅力的に映るだろう。
急いで不動産屋に内見を予約する。

ここまでは問題ないが、焦って大切なポイントを見落とさないように注意したい。

 

「内見」の際は「外見」もしっかりチェック!

住むことになるのはマンションやアパートという「箱」の中だが、生活ということを考えると、その「周辺環境に住む」という意識が物件探しでも大切だ。

会社員ならそこから日々通勤することになる。
主婦なら買い物や子どもの幼稚園や学校に出向く。
子どもはそこから通学するし、近所で遊ぶことになる。

隣近所、周辺環境をひっくるめての”住環境”なのだ。

と言うのも、どんなに箱が素敵でも、周辺環境も素敵とは限らない。
そしてマイナス面を積極的にインターネットで公開する不動産会社はない。

たとえばこんな物件があった。

 

駅から徒歩10分、築10年、2LDK、オートロックで日当たり良好。
しかも家賃もリーズナブル。

期待を胸に不動産屋の車で下見に向かうと、まず周囲の道路の狭さにストレスを感じた。
なのに交通量は多く、自転車はさぞ肩身が狭かろう。
クラクションがの甲高い音が何度も聞こえてきた。

狭い路地を徐行運転で進み、ようやく駐車場に着き車を降りると、小さな水場があり、小さな虫がうようよと湧いていた。
夏は蚊が大量発生しそうである。

もうこの時点で私はこの物件を諦めた。
なぜなら、家を出る度にこれらを目にすると思うと、前向きな気持ちになれなかったのだ。

もちろん内見はしたが、やはり車の音が気になってプラスポイントは入らなかった。

 

またこんな物件もあった。

元々気に入っている街の、駅から徒歩5分のお洒落マンション。
家賃は上限いっぱいだが、とにかく便利そう。

楽しみに下見に向かうと、今度は周辺環境も良い感じ。
しかしマンションに着くと、向かいはパチンコ店であった。
テンションは下がるが、向かいの建物まで指定はできない。

いざお洒落なマンションの中へ…
…ん?
二階に向かう階段を昇っていると、私は僅かな異臭に気が付いた。

マンションのごみ捨て場はきれいに掃除されていた。
一体何の臭いなのか想像がつかない。
主人は鼻炎のため分からないと言ったが、不動産屋も「おや?」という顔をした。

内見した部屋は二階で、窓を開け放った不動産屋に続きベランダに出ると、二人同時に「あっ」と声を上げた。

すぐそこの家が、ごみ屋敷だったのだ。

テレビでしか見たことがなかったが、本物である。
外から見えるすべての窓は、ギリギリまでゴミ袋が積み上げられている。
しかも玄関ドアから門までの小さな庭も、ごみで埋め尽くされていたのである。

見てはいけないものを見てしまった気がした。
人間は嗅覚疲労を起こすものだが、このマンションに住む人はどう思っているのだろう?

「前の住人が引越したのはこのせいですか?」
「すみません、私は聞いていないんですが、これは…」
と不動産屋も絶句した。

 

まとめ

このように、実際に足を運んで見渡してみないと分からないことは沢山ある。

どんなに箱の中が良くても外も良い補償はなく、管理会社がどんなに優秀でも、よその家にまで管理は及ばない。

条件だけに拘って候補を最初から狭めず、柔軟に視野を広げて精神衛生に良い環境を手に入れることが大切だ。

 

 - 物件を見きわめる!

メトホルミン