ミチカの引越し人生〜旅するようにおひっこし

特技は物件探し!15回の引越し経験者が綴るリアル引越しライフ

秋田の小中学校に通って実感!全国学力テストがトップの理由

   

 

2007年から日本全国の小・中学校最高学年(小学6年生、中学3年生)を対象として行われている、通称「全国学力テスト」
秋田県が首位を独走する結果が注目を集めた。

実は筆者、幼少の頃に秋田市に引越し、市内の小・中学校を卒業している。
当然この学力テストが開始される前の話だが、当時から秋田の小学生の学力の高さは有名らしかった。

経験者だからこそよく解る、その理由を具体的に紹介する。

 

自主性を育む「家庭学習」習慣

多少なりともこの話題、特に秋田の子どもの学力の高さについて調べたことがある方なら、「家庭学習」という言葉は必ずや耳にしたことがあるだろう。

秋田の子どもたちの通塾率はかなり低い

ではどこで勉強しているかと言えば、文字通り家庭で学習しているのだ。

専業主婦でもないのに無理~と思ったならば少々早とちりだが心配いらない。

我が家も両親は共働きであったし、子どもが自主的に行うのが家庭学習なのである。

 

筆者は小学校3年から秋田市で過ごしたが、「家庭学習ノート」なるものを各自用意させられ、ワクワクした記憶がある。

このノートには好きなだけ好きな科目について勉強し、翌日の朝に担任の先生に提出する。

宿題は別にあるので、つまりは自主学習だ。

先生はチェックしたあとコメントを書いてくれるので、それも楽しみだった。

 

たいていは宿題を終わらせてから家庭学習に入る。

国語・算数・理科・社会・今なら英語、もちろんそれ以外でも構わない。
好きな科目の好きな部分、あるいは自分に必要と判断した箇所を勉強する。

教科書を自分なりにまとめてもいいし、漢字・計算ドリルをこなしてもいい。
各家庭で用意した問題集を解いてもいいし、テストで間違えたところを復習してもいい。

自分に必要なことを自分で考えて学習させるシステムと言える。

 

家庭学習を当然だと思って育った私は、秋田県外に引越してから特にその恩恵を強く感じた。

メリット1・要領よく学習できるようになる!

家庭学習ノートの取り方は決まっていないので、それぞれに工夫し、やりやすい方法・分かりやすい方法を子ども自ら見付けていく。

メリット2・自主性が身に付く!

家庭学習は何しろ自由だ。
興味のある分野を各自どんどん掘り下げていいので、子どもたちは特技が見つけやすい
料理が好きでよく家庭科の学習をしていた友人は、後にフランスに留学しパティシエとなり、様々な賞を受賞し活躍している。

親が過保護にあれこれやらせるよりよっぽどしっかりした子どもが育つし、社会で必要とされるのも自分の頭で考え、自主的に行動できる人材だ。
家庭学習はその礎を作ってくれる。

 

圧倒的量と質を求められる夏休み・冬休みの宿題

秋田の小学校では、長期休みの間もかなりの量の宿題が出され、計画的に勉強せざるを得なかった。

たとえば筆者の通った小学校では、長期休みごとに以下の内容が必須だった。

1.読書感想文

2.5科目一体型の夏休み帳(「夏休みの友」的なアレである)

3.漢字ドリル・計算ドリル(範囲を各数十ページ指定される)

4.図画or工作(とにかく何かを描くか作るかして、作品を提出する)

5.習字(渾身の一枚を提出する)

6.自由研究(「一人一研究」と呼び、テーマを決めて研究し模造紙にまとめて提出する)

7.絵日記(当然毎日分。高学年になると絵の欄はなくなる。)

以上全てを25日そこそこで終わらせなくてはならないので、当然毎日勉強する。

山のような量だが、むしろ山登りを攻略するかのような楽しさを覚えた。

「やってやるぜ!」と燃えるのである。

 

私の夏休みの典型的な一日のスケジュールは以下の通り。

ラジオ体操⇒朝ごはん⇒夏休みの宿題⇒外に遊びに行く⇒帰宅し夕飯の手伝い⇒テレビ⇒再び夏休みの宿題

なんて健全だろう!

勉強時間はトータルで二時間にも満たないが、毎日継続することで定着し、学力向上につながったのは間違いないと思う。

 

さて休み明けにはこれを先生方が評価し、特に優秀なものには賞が与えられた。
金賞、銀賞、銅賞とあり、入賞しない作品も多々ある。

ゆとり教育時代に撤廃された可能性もあるが、当時はそこはシビアだった。

そしてすべての成果は学校内に展示され、保護者も見ることになる。
金賞をとりたい一心で、子どもなりに何かと工夫したのを覚えている。

 

自由研究というのは他の都道府県でも聞くが、それに絵や工作・書道が含まれているので驚いたことがある。
研究と創作は別じゃないか…!

ちなみに研究テーマは各自で決める。
工場などに社会見学に行ってもよし、昆虫や動物の生態を調べてもよし、社会問題について突き詰めてもよし。
ただし当然、本の丸写しだけは許されない。

 

そして休み明けにはこれらの研究結果を発表させられる。

そのテーマを選んだ動機に始まり、実験のプロセスと結果、得られた結論を分かりやすく説明していくのだ。

自分で言うのもなんだが、大学のゼミでも社会人一年目の会議でも、プレゼンが上手いとしばしば称賛された。
100%この自由研究の賜物だと確信している。

 

まとめ

以上のように、小学生の時点で勉強習慣を身につけさせ、一定量の学習を課すのが秋田県のやり方だ。

だが秋田の学力の高さは、決して勉強量だけに拠るものではないのもまた有名な話。
むしろ秋田の子どもたちの勉強時間は比較的短く、外でよく遊ぶ。

本当の秘訣は早寝・早起きしっかりした朝食だと言う。

健やかな学習環境は健やかな生活習慣から、とうことだろう。

 

子どもにとって健やかさと自主性が大切なのはまちがいない。

先日、東京で結婚した秋田出身の友人カップルが、子育ては絶対に秋田でしたいとUターンした。
気持ちはよく分かる。

学力と体力育成に力を入れ、成果がきちんと出ている秋田県。

自然も豊かで、確かに子育てにはお勧めの地域である。

 

 

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