ミチカの引越し人生〜旅するようにおひっこし

特技は物件探し!18回の引越し経験者が綴るリアル引越しライフ

それ、不法侵入です!勝手に鍵を開ける大家や不動産屋が起こすトラブル

      2023/03/02

入居者の敵が起こすトラブル

Yahoo!知恵袋などの掲示板でしばしば見かける賃貸物件トラブルの一つが、「勝手に鍵を開けられた」「不在中に家に入られた」という、プライバシー無視の暴挙です。

大家や管理会社、不動産屋は当然合鍵を持っています。

ただしそれを無断で利用していいのは、事件や事故の疑いがあるなど、緊急時のみ。

用事があったり何かを確認したりしたい時には、まず賃借人に連絡をするのが筋です。

それらをすっ飛ばして勝手に住居に入るのは、犯罪者とやっていることが変わりません。

たとえ大家や管理会社・不動産屋であっても、いったん他人様に貸した部屋の中、住人の許可なく入ったり覗いたりすることはできないのです。

 

ところが、です。冒頭のような被害が後を絶ちません。

これらはひとえに、彼らの不勉強や非常識の為せる業。

実はアパートやマンションの経営は、素人でもできます。

また逆に、ベテランであっても、プライバシーといった概念が欠落している大家もいます。

しかし、だからと言って不法侵入が許されると思ってはいけません。

家賃収入を得たいならば、しっかり法律から勉強すべきなのです。

 

大家以上に悪質なのが、管理会社や不動産屋。

一見プロのようでそうではない、法律どころか常識も理解できていない人が紛れています。

以下は私が物件探しをしている時、実際に起こったことです。

 

最悪の不動産屋がとった信じがたい行為

当時私はまだ学生で、一人暮らし向けのアパートを探していました。

偶然通りかかった不動産屋の店頭で条件に合う物件を見付け、その場で話を聞いてみることに。

間取り図によると、6畳の和室に縦長のスペースが付いていて、7畳分の広さがあるようでした。

「畳じゃない部分はどうなっているんですか?」と聞くと、

「板の間だよ。畳に家具を置くといたんじゃうでしょ。すぐそこだから、今から内見してみる?」と言われ、さっそく部屋を見に行くことになりました。

 

この流れ、その部屋はすでに空室になっていると考えるのが自然でしょう。

内見に向かう前に電話一本かけなかったし、私にも何の説明もなかったのですから。

 

ところが、アパートに着いて不動産屋が鍵を開け、勢いよく開け放ったドアの中を見た途端、私は絶句しました。

まだ前の人が住んでいるのです!

引越し準備中、とかのレベルではありません。

住人自身は不在でしたが、生活している空間がそのまま出現し、散らかった部屋の惨状を見せ付けられた形です。

 

これだけでも目を疑いましたが、さらに驚いたことに不動産屋はこう言いました。

「ほら、中に入って色々見てみなよ。」

 

キッチンには洗っていない食器が残っており、野菜の切れ端が落ちています。

布団は敷きっぱなしで、パジャマは脱ぎ捨てられたまま。

 

はああああ!?頭おかしいんですか??

という言葉が口から出かけました。

もちろん住人ではなく、不動産屋のおっさんに対してです。

 

誰だって一人で生活していれば、乱雑にしたまま部屋を出る日もあるでしょう。

問題は、その状態を許可なく勝手に他人に公開したことです。

そして当然ながら、部屋がきれいなら見せてもいいということではありません。

 

不信感丸出しの表情で不動産屋をにらみましたが、「どうしたの?汚いから入りたくない?」とあくまで無神経。

法律どころか常識、想像力、デリカシー…人として備えるべきものが全く備わっていないご様子。

「もう結構です」と言い捨て、私はその場で踵を返しました。

「来月○日にはこの人いなくなるよ~?」と言う声が追いかけてきましたが、冗談じゃない。

次は自分が勝手に侵入される番じゃないですか!

絶対に契約したくない、利用したくない不動産屋No.1でした。

 

あの「当然のことをしているだけ」という態度、どう考えても不法侵入の常習犯です。

その時はたまたま留守でしたが、もし住人がいたらどんな反応が返ってきていたでしょう?

女性が着替え中だったりしたら、警察沙汰にちがいありません。

それまで苦情はなかったのだろうか?などという心配も今や無用、その不動産屋はやがて倒産しました

「だろうね」という感想しかない。

彼は不動産会社を経営していたが、プロではなかったのです。

 

よもやと思いますが…ここまで読んで、不動産屋のどこに問題があるか理解できない方はいらっしゃるでしょうか?

もし「オレ/私、理解できませんけど?」という方がいたら、絶対に大家にならないでください。

トラブルだらけで入居率は上がらず、そのビジネスは間違いなく失敗に終わると断言します。

 

 まとめと防御策

もし新居探しの際に、前の住人がいるにも関わらず内見を勧めるような不動産屋があれば、どんなに素晴らしい物件でもそこで契約をしてはいけません。

もしそんな横暴な不動産屋で契約しようものなら、次に生活空間を侵害されるのは間違いなく自分です。

そもそもこのようなことを平気でやる不動産屋がまともなわけがなく、それ以外にも問題がある可能性が極めて高い。

同一の物件を複数の不動産屋で契約できるケースが今は多いですから、心おきなく次の不動産屋をあたりましょう。

 

このような不法侵入トラブルは、大家が近くに住んでいる田舎のアパートで特に多いようです。

「私が貸しているんだから私のもの」という感覚でズカズカ上がりこむのでしょう。

しかし根本的に間違っていますから、警察を呼び、犯罪であることを認識させる必要があります。

 

そして防御策としては、まず不動産屋も口コミを見てみること。

上記の私自身のケースも、今なら間違いなく口コミに書いてネット上に悪事をさらすところですが、当時はスマホの普及前。

物件探しの敵をみんなでシェアできるようになったことは喜ばしいことです。

 

また、実際に自分が家に居る時は必ずチェーンをかけることですが、それでも突然鍵をガチャガチャやられたら、誰でも怖い。

すぐに警察に連絡しましょう。

 

 - 不動産屋を見きわめる!

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