だから転勤は必要なのね…パワハラ&不倫課長のクズっぷりと顛末2
前記事のように、社内不倫(どころか課内不倫)にパワハラと、好き放題しながらふんぞり返っている課長。
非常識を咎められることもなく、15年以上その課に居座り続けた結果がこれである。
心身を病んだ従弟からこの頃に話を聞いた筆者ミチカ、座右の銘は「恩と仇は二倍で返す。」
自分だったらとっくに仕返しを決行しているが、気の優しい彼はここまでひたすらに耐えていた。
が、理不尽を許したわけでは決してなかった。
正々堂々と反撃を開始したのである。
正攻法でパワハラに対抗したい方の参考になれば幸いだ。
クズ上司のパワハラを訴えるためにした下準備
そのために従弟がとった行動は、外堀を埋めることからだった。
彼はまず、本社に異動していた女性係長に相談を持ち掛けた。
課長の横暴っぷりを長年見てきた彼女は、すぐに味方になってくれること、必要とあらば事実を証言してくれることを約束してくれた。
次に彼がコンタクトをとったのは、労働組合の幹部である。
実は異動前まで組合の活動を手伝っていた彼には、そこに人脈があったのだ。
そこでは今後、どのようにして正当に訴えるかの道筋を相談し、そのために必要な準備を確認した。
従弟は課長のやってきた悪事を整理しドキュメント化、記憶のあるものには日付も入れた。
求められれば提出できるし、課長本人に自分がやってきたことを突きつけることもできる。
またストレスから胃を病んでいたので、かかりつけの病院で診断書をとった。
さらにカウンセリングを受け、メンタルにまで多大な悪影響を及ぼしたことの証明とした。
このように、日々パワハラに耐えつつ着々と準備を進めていき、最後に人事部に訴えに出たのである。
上司失格!を正々堂々と会社に突きつけた結果
従弟の訴えを受け、まず人事は課長に事実確認の連絡をした。
いきなりパワハラの有無を人事からの電話で聞かれた課長は、大いに焦ったらしい。
「○○ク~ン、何か悩みがあったら、人事に行く前に直接オレに言ってよ~。
オレたちの間には誤解があるみたいだしさ~。」
と猫なで声で寄って来た。
頭の悪さ全開である。
特に何かミスしたわけでもない彼を、狭い部屋に何時間も閉じ込めて大声で怒鳴り散らし、毎晩帰りは23時を超える。
これをパワハラと捉えるのが誤解なら、いったい何がパワハラなのか。
しかし従弟は人事と課長との三者面談を希望し、ついにその日がやって来た。
そこではまず彼が受けた苦痛を具体的に説明し証拠を出し、パワハラをその場で認めさせた。
いつも大声でわめいている課長も、さすがに言い訳する声が小さくなったらしい。
そして従弟は間髪を入れずに切り込んだ。
「しかも課長は、同じ課のYさんと不倫しているんです。
そのためにYさんばかりをあからさまに依怙贔屓していますし、モラルがなくて不快です。
そこにも憤りを感じています!」
これには人事の前におとなしくなっていた課長も、本性を出して机を蹴って立ち上がり叫んだ。
「なっ…!馬鹿言うな!てめえ!」
人事は最初、プライベートなことはちょっと…という反応だったらしいが、そのために従弟が被った不利益や精神的苦痛を説明し、また社内でも有名であり証言できる人間は大勢いることを述べると、さすがに無視するわけにはいかなくなった。
この時の課長のうろたえようったらなかったらしい。
いい気味である。
社内不倫カップルの顛末
こうして正攻法でパワハラに対抗した従弟、希望の課に異動となった。
彼も転勤族の一人だが、この時ほど引越し準備が楽しかったことはないらしい。
パワハラ課長にはその後、上からお咎めがあり、他部署に飛ばされた。
20年近く課を私物化してきたが、裸の王国の崩壊である。
ぜひクビになって欲しかったが、従弟はもう無関心らしい。
人事の前で不倫を暴露した時の反応でスカッとしたようだ。
ついでにクズ課長と不倫していた独身30代女性A子にも同時に異動があり、会社中の者が「やっぱりね~」と納得した。
三人の子持ちの脂ぎったオッサンと不倫することのどこが楽しいのか、同性として全く解せない。
二人とも社内で後ろ指を指され肩身の狭い思いをしているようだが、自業自得以外の何もでもない。
従弟はこの時まだ独身だったが、こんな転勤に付き合わされる家族はたまったものではない。
会社は有望社員ばかりではなく、一つ課に長いことのさばって劣悪な労働環境を作っている中年社員こそ動かして、何度でも新人気分を味あわせてほしいものである。