真夏の引越しはこんなに大変!猛暑日に大阪を退居した地獄の回想録
2016/02/19
引越しをするなら青い空の下!
爽やかな夏の一日に新生活を始めたい!
…いくら引越しビギナーでも、昨今の日本にはそんな甘い考えの人はいないだろう。
いや、そうであると願いたい。
と言うのも、真夏の引越しには計画性と覚悟が必須で、どちらが足りなくても想像以上の地獄を見ることになるからだ。
単なる脅しではない。
これは私自身が7月のある猛暑日、大阪から東京に引っ越した際の経験談だ。
冷蔵庫の中は計画的に空っぽに
引越しは荷造り期間からすでに始まっている。
夏の引越し準備でまず重要なのは、冷蔵庫の中身を計画的に消費することだ。
言うまでもなく、冷蔵庫に食品を入れたまま運ぶことはできない。
遅くとも前日までには「水抜き」と「霜取り」をする必要がある。
つまり、中身は引越し二日前には空にすべきなのだ。
いったん引っ越すことになったら、どんなに安くても必要以上の生鮮食品は買ってはならない。
調味料などふだんなら保存が効く物も、減らす一方にする。
そうしないと荷造りの手間が増えるだけではなく、腐敗の心配もしなければいけないのが夏の引越し。
食品をカビさせたり、大量に捨てたりするようなことだけは避けよう。
夏の引越しが最も過酷な理由
温度ばかりか湿度も尋常じゃなく高い日本の夏、引越し準備だけでも体力を消耗する。
しかし荷造り期間にはちゃんとエアコンが付いている。
涼みながらマイペースで準備をすれば問題ない。
真に大変なのは引越し当日だ。
大阪の夏は過酷なので午前中に業者をお願いしていたが、真っ先に行われるのはエアコンの取り外しだったのだ。
つまり朝一で冷房がなくなり、すべての作業は高温多湿の室内で行われることになる。
冷蔵庫は前日から電源を切ってあるため、冷たい飲み物を用意してもすぐぬるま湯のようになる。
肩にかけた手拭いは、汗であっという間にぐっしょり濡れた。
その時利用した業者は、それなりに手際は良かった。
しかしサウナのような部屋で立ち働くのは、見ているだけで罪悪感を覚える。
プロといえども暑さにはイライラするのだろう、スタッフ内の指示伝達口調もどんどん乱暴になっていった。
一方、私は家具を持ち出した後の隅の清掃などをしていたが、次第に体調が悪くなり、意識が朦朧とし始めた。
主人が異変に気付き、最寄り駅の涼しいカフェに避難させてもらったが、あのままだったら倒れていたと思う。
このように、酷暑の中の搬出は立ち会うだけでも過酷。
体力と気力が要る。
その上、新居への移動もしなければいけない。
(この時は遠距離引越しだったのでホテルに一泊したが、すぐ新居に入るとなると倍やることがあり、もっと大変だ。)
長い長い一日なのだ。
真夏の引越し、負担を減らすポイントまとめ
とはいえ転勤になってしまったものは仕方ない。
夏の引越し負担を少しでも軽減するためのポイントをまとめよう。
・とにかく余裕を持って計画的に準備を進める。
・エアコンを切ってからの作業量(時間も)をなるべく少なくする。
・水分と塩分の補給をしっかり行う。
手早く搬出を終わらせるためには、ふだんから余計な荷物を増やすべきではないと痛感した。
そして個人的な都合の引越しなら、なるべく30度以上の時期を避けたほうが賢明だ。