防災の基本は危機感と備え!暮らしの安心度を上げる防災グッズ
2016/04/30

以前の記事でも触れたが、私は子どもの頃の地震体験が小さなトラウマとなっており、物件探しの際は防災面を最優先に考える。
しかし、耐震性に優れた家に住んでいれば万事安心とはいかない。
屋内の一部が崩れることもあるだろう。
また家自体が無事だったとしても、ライフラインは止まってしまう。
電気とガス、水道が使えない状態で暮らしていくことは困難だ。
あるいは近隣で火災や土砂災害が発生した場合、自分の家が無傷でも、直ちに家を離れなければならない。
被災後の数日を家でしのぐにせよ避難所に駆け込むにせよ、欠かせないのが防災グッズだ。
自己流の防災グッズは十分か?
関西に住んでいた五年間、我が家では自分たちで防災リュックを用意していた。
懐中電灯や衛生用品、食品、水、医薬品、着替えなどを主人のお古のリュックに入れ、就寝時でも取り出しやすい場所に置いていた。
だが季節ごとに着替えを入れ替えたり、缶詰等の消費期限をチェックしたりする必要がある。
これらは何事もなく日々が過ぎていくと、意外と忘れがちである。
しかし東京に転勤が決まった時、首都直下型地震を考慮すると、この備えでは不十分と感じた。
東日本大震災で被災した友人たちのリアルな体験談を聞くと、とても堪えられそうにない内容だと思ったのである。
その頃に「防災士」の存在を知った。
「防災士」とは?
阪神・淡路大震災を背景に、民間の防災リーダーを養成する目的で発足したものである。
熊本の地震でも明らかなように、災害の規模が大きければ大きいほど、行政機関も麻痺しやすい。
民間の指導者や専門家が必要なのも納得だ。
民間資格とはいえ、研修講座の受講&筆記試験だけではなく、公的機関が主催する「救急法等講習」、「普通救命講習」、「上級救命講習」などを受けないと取得できず、公的資格化を目指している。
今後活躍の場が増えるのは間違いないだろう。
防災士が厳選した防災グッズ
ここで防災士厳選の防災グッズ36点セット【ディフェンドフューチャー】を紹介する。
このセット、「三日を生き抜く」ことを目的に作られている。
行政が麻痺すると救助の手が届くのは遅くなるし、ボランティアの受け入れも日数が経ってからだ。
支援が届くまでに要する三日間を自力で生き延びられるか?
それは私たちの準備次第である。
以下の内容物が防水加工リュックに詰め込まれている。
<緊急時必需品>
・ダイナモLEDライト・ラジオ
懐中電灯とデスクライトが一体化した物で、スマホやiPhoneの充電可能。
しかも手回しによる充電やソーラー充電ができ、停電の際の必須アイテムだ。
FMラジオのオート受信機能も付いている。
・簡易トイレ(1回分✕3)
・エアーマット
これがあれば固く冷たい床の上で寝るのを避けられる。
・アルミブランケット
アルミは保温性があるので、体温を逃さない。
・レジャーシート
避難する際には特に欠かせない。
・ホイッスル
閉じ込められたり下敷きになった時の生命線。
・レインコート・使い捨てカイロ
・布製軍手・ロープ・万能ナイフ
・ウォータータンク・ラップ
・ID用紙
氏名、連絡先、血液型や普段服用の薬などを記しておく。
・防災マニュアル(PDF)
大災害時の安否確認方法や怪我の応急手当など、100ページに及ぶマニュアルは予め読んでおきたい。
<衛生用品・医薬品>
・歯ブラシ・綿棒・ウェットティッシュ・マスク・ポーチ
・カット綿 ・絆創膏(大) ・ 絆創膏(小) ・テープ ・ピルケース・包帯・三角巾
<食料・飲料>
・5年保存水(500ml)✕3
・アルファ米✕3
・モーリアンヒートパックM(発熱剤3個入)
アルファ米や食料を温めることができる。
上記のセットが家族分あれば安心だ。
自宅で用意する方も内容をぜひ参考にしてみてほしい。
まとめ
日本に起こった地震と津波の歴史を見ると、想像を絶するようなおびただしい数の人間が命を落としているのが分かる。
そしてもちろん、日本で起こり得る災害は地震だけではない。
水害や火山の噴火も近年頻発している。
人災だっていつ何が起きるか分からない。
家族には「防災意識さえあれば助かったのに」という死に方はしてほしくないし、自分だってしたくない。
災害を食い止めることはできないが、「準備」だけは私たち個人にもできる。
住む家の安全度は自分自身で上げておくのが賢明ではないだろうか。