吉祥寺は本当に住みやすい?実際に物件を下見した感想
2023/02/25
人生における引越し回数は18回。
元転勤族の妻・ミチカです。
数年前、大阪から東京に転勤になった際のお話です。
主人に異動の内示が出た時、東京での住処として真っ先に頭に浮かんだのが吉祥寺でした。
単に人気があるからではなく、学生時代の思い出の地で、土地勘があったのです。
主人の勤務先は渋谷なので、通勤を考慮しても良い選択肢だと思いました。
吉祥寺出身の友人の話
私には、曽祖父の代から吉祥寺に住んでいる、生粋の吉祥寺っ子の友人がいます。
彼のおじいさま曰く、「若者が大挙して押し寄せる街になるとはなあ…畑しかなかったのに。」
騒がしい街になってしまったので、なぜ吉祥寺が「住みたい街ランキング」で首位になるのか、まったくもって謎なのだそうです。
そこで同年代の友人に、吉祥寺という住環境のメリットとデメリットを率直に話してもらいました。
吉祥寺に住むメリット
・色いろな種類の買い物に困らない。
・出身地を言っただけで一目置かれる。
・井の頭公園が庭。
吉祥寺に住むデメリット
・家賃が高い。
・近くにいいスーパーがない、少ない。
・毎日毎日人ごみにうんざりする。
・道幅がかなり狭い。
私は最後の「道幅」が印象に残りました。
実際に住んだ時、出掛けるたびに窮屈なのはイヤだなと思ったのです。
道幅が狭いうえ人が多いと防災面で心配になってしまうのは、かつて大地震を経験しているから。
しかし、個人的に好きな街であることには変わりません。
まずはオンラインで物件を探し、実際に内見するところを絞り込んでいきました。
実際に吉祥寺の物件を下見して思ったこと
当時、主人の会社から出る家賃補助の上限は、夫婦二人暮らしで約11万円でした。
この時点で吉祥寺では、狭くて古い物件しか見つかりませんでした(引越しのハイシーズンでもあった)。
しかし京王井の頭線の始発なので、中央線より通勤の負担を減らせると思い、一応見学してみることに。
この日は吉祥寺→三鷹→武蔵境→武蔵小金井と、東から西に候補物件を見ていきました。
吉祥寺に降り立つのは約10年ぶりですが、相変わらずごみごみしているなあという印象。
それは街が汚いというよりも、「狭い所に人が密集しすぎている」がゆえの印象でした。
吉祥寺の物件は二件見ましたが、正直、マンションのドアを開ける前から「ここはないな」と答えが出てしまっていました。
と言うのも、やはり周辺の道幅の狭さ。
主人は自転車が好きなのですが、この辺で乗ったらそうとうストレスになるだろうと思ったのです。
また、火災や大地震があったときに、人が殺到しすぎて身動き取れなくなる恐怖をぬぐえませんでした。
もちろん、公園に面したゆとりのあるマンションもあるでしょう。
でも当時の会社の条件では、とても手が出ませんでした。
結論
住居も道幅も狭すぎて余裕がない暮らしになりそうだったので、吉祥寺に住むことはさくっと諦めました。
好きな土地が必ずしも暮らしやすい土地であるとは限らないですからね。
もっと家賃の高い広い物件にして、会社補助の上限を超える分は自己負担にできれば良いのですが、それはできない決まりでした。
結局もう二駅西に移動したところ、武蔵境に広々3DKのマンションを借りられたので、結果オーライですが。
ところで、武蔵境駅周辺は、吉祥寺が好きだけど家賃を下げたい方、静かな環境に住みたい方にはオススメの街です。
吉祥寺に数分で出られて、緑が多く、落ち着いた住環境。
吉祥寺で物件探しをお考えの方は、範囲を数駅広げて内見をしてみてはいかがでしょうか。