賃貸で和室に住むメリット~畳暮らしはラクで安い!
私がまだ20代半ばで独身だった頃のこと。
空室が沢山出る時期だったにもかかわらず、不動産屋で家賃の希望額を言うなり
「それは無理だと思うよ~。」
と言い渡されたことがある。
確かに貯金の少ない時期ではあったが、そんなに低い数字を言ったわけではない。
そんなバカな、と思っていると不動産屋のおじいちゃん店主はこう続けた。
「だってフローリングで築10年以内のワンルームとか言うんでしょ?」
私は静かに首を横に振って答えた。
「和室希望です。」
するとどうだろう、おじいちゃん店主の顔はパーッと明るくなり
「ならいっぱいあるよ!」
とそそくさと資料をかき集めてきたのだ。
「若い娘は和室の良さも知らずにフローリングフローリングって言うからさ。
てっきりお嬢ちゃんもそうかと思ったよ。」
家賃が高いのは和室?洋室?
築年数や立地条件が同じなら、一見和室のほうがコストはかかりそうだ。
畳の管理があるし、押入れがあるぶん収納も広いし、襖は張り替えがある。
実際、家を建てる時も和室のほうが高くつくし、ホテルの宿泊費だって和室のが上だ。
だから勝手に和室の方が家賃は高いと思い込んでいたのだが、その不動産屋によると、現実はそうではないらしい。
なぜなら「人気がないからね」とおじいちゃん店主は言い切った。
確かに住む人がいなければ、家賃を下げざるを得ないだろう。
和室に住むメリット・デメリット
家賃事情をよく分かっていなかった私だが、和室を希望していたのには複数の理由がある。
・ごろんと寝そべることができる
・一年中素足でいられる
・畳の匂いが好き
・防音効果がある
・落ち着く
また引越しの際には
・ベッドという大物がないのでラク
・家具が届く前でも暮らせる
和室のデメリットも考えてみたが、私には見つからない。
「おしゃれじゃない」などと言う人もいるが、本人のセンスで何とでもなる。
和室を希望したからこそ見付けた好物件
その時、最終的に私が選んだ物件は
仙台市青葉区 市営地下鉄南北線・台原駅 徒歩3分
2階建ての2階、日当たり良好
エアコン付き
風呂・トイレ別、追い焚き可
という快適な条件で、なんと家賃33,000円。
しかも大家さんが優しい方で、後に30,000円まで家賃を下げてくれた。
(長く住んでくれてるからと言われたが、7年住んで更新料など一切なかった。)
ちなみに台原は仙台駅から地下鉄でたった8分の、静かな住宅街である。
もしフローリングの部屋を希望していたら、これほど良い物件にこれほど安くは入居できなかった。
まとめ
このように、洋室に拘りさえしなければ、好条件の物件に格安で住むことができる。
持ち込む家具が多い人には向かないが、すっきりシンプルに暮らしたい方には和室を心からオススメする。
ちなみに結婚後、主人の転勤で三つのマンションに住んできたが、必ず和室のある物件を選んでいる。
海外にも住んだことがあるのでつくづく思う。
やはり裸足で寛げる空間は素晴らしい。